第51回:ワークと3Dスキャナー、どっちを動かす?

ワーク? 3Dスキャナー?

3Dスキャンの大原則として、”ワークは動かさない”と言う原則があります。
ワークが動くとデータがちゃんと撮れないので当たり前と言えば、当たり前なんです。

ですが、ターンテーブルを活用してワークを回転させてスキャンしている方って、
結構いますよね?
それって正しいのでしょうか?

原則は、3Dスキャナーを動かします

3Dスキャナー(非接触三次元測定器は)は、ワークを固定してスキャンするのが原則です。
ワークが動いてしますと(振動や風で揺れる等)データにずれ(パッチずれなんて言いますね)が発生して、どちらの面が正しいのかわからなくなってしまいます。

ターンテーブルが出てきて、便利だから活用している方も多いと思いますが、
ターンテーブル上のワークってちゃんと固定されていますでしょうか?
物体には慣性が働き、止まっているモノは留まり続けようとし、動いているモノは動き続けようとします(当たり前ですよね)。

なので、ターンテーブルで回転させた場合、ワークをしっかり固定していないと留まり続けようとして、微小に動く場合があります。軽いワークは特に注意が必要です。

それ故、原則としては、3Dスキャナーを動かしてスキャンを行うのが正しいのです。

ターンテーブルはNG?

前述の解説だと、ターンテーブルを使うのはNGのように思えますが、必ずしもそうではありません。
場所や作業性の問題から、ターンテーブルを活用して3Dスキャンを行うのは理にかなっています。
ですが、その特性を知らずに単に使うのは注意が必要になります。

ターンテーブルを活用する場合の注意点としては、
・動かない重いワークの場合に使う
・軽いワークは、しっかりと固定して動かないようにする
・ターンテーブル全体の空間を把握し、スキャンを行うようにする
などです。

もっと詳しく聞けますか?

高い精度が求められる3Dスキャンを行う場合は、特に注意が必要になります。
その場合は、ワークを動かす(回転させる)のではなく、3Dスキャナーを動かしながら3Dスキャンを行うようにしてください。
それだけで、データの質が変わる場合も多々あります。

3Dスキャナーは、様々なタイプのモノがあります。お使いの3Dスキャナーの計測技術の違いによる注意点は他にもあります。
”もっと知りたい”、”もっと詳しく教えて欲しい”って思われた方は、是非当会にご相談いただくか、当会認定の”3Dスキャントータルアドバイザー”にご相談ください。

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください(メール相談は無料です)。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。

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