第61回:スキャン出来ないモノは出来ません

撮れないモノは撮れません

これまでのコラムにも掲載していますが、スキャン出来ないモノは存在します。
例えば、透明なモノであったり光沢が強いモノ…
スプレー塗布すれば良いとは言いますが、スプレー出来ないモノもありますよね。

以前、このような相談があります。
「歴史的に価値の高い宝飾品を3Dデータ化してアーカイブしたいのですが、撮れますか?」
この相談事に対して、様々なスキャナでトライしましたが、結果は出来ませんでした。

歴史的価値が高い(何百年も前のモノです、価格を付けられない代物)ので、触る事も出来ない。
スプレー塗布等の表面加工はもってのほか、出来ません。

通常の宝飾品、指輪やネックレス等は装飾自体も細かく光沢も強いです。付いている宝石も透明度が高く、そのままではスキャン出来ないので、高解像度のレンズを使い、表面に薄くスプレー塗布してスキャンしますが、今回の相談事には応えられませんでした。

どのようなトライをしたの?

・パターン投影ステレオカメラ(ブルーライトプロジェクション)
・アーム+レーザースキャナー(ブルーレーザー)
・フラッシュバルブハンドヘルド(ハンディタイプの高解像度モデル)
・フォトスキャン(画像だけで3D化)

上記のタイプの違うスキャナを用い、実際にスキャンしてみました。
装飾部は乱反射が強く、宝石は透明度が高い為、形状の再現が著しく悪かったです。

実際の写真やデータはコラムに掲載する事が出来ませんので、見たい方は個別にご連絡ください。

撮れないモノもあるんですね

3Dスキャナは万能なモノではありません。どうやっても撮れないモノはあります。
今回は、特別にいろいろなスキャナでトライアルを行う事が出来たので、ある意味良かったと思います。

スキャン出来ないモノをどうやってスキャンするか、この課題解決に向けて日々技術開発が進められていますので、是非3DSTトレンドセミナーへご参加ください。多くの方に新技術や新製品をご紹介したいと思います。

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。

すでに、多くのの企業様で、「良いも悪いもお話していただき相談して良かった、検討している最中のモノだとやりたい事が出来ないのがわかり導入機材が明確になった」、等の声を頂いています。セカンドオピニオン的な感じで気軽にご相談ください。

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