第65回:ものづくりと街づくりの座標系の違い

へ?違うの?

最近は、ものづくりだけでなく街づくりでも3Dスキャナが使われてきています。
ものづくりと街づくりで座標系が異なります。今回はその違いについてです。

通常、3Dスキャナで取得した3Dデータは、(X,Y,Z)の3つの軸で構成される通知の羅列です。
ものづくりでは、作る製品(例えば自動車とか)の原点を衝として座標系を構築します。
街づくりでも、決められた原点を衝として座標系を構築するんです。知ってましたか?

では、街づくりの原点ってどこにあるのでしょう?

建築・土木に関わる方ならご存じだと思いますが、公共座標と言われる座標系が存在します。
これは、平面直角座標系と呼ばれ、日本を19の座標系で表現されます。
大体わかりますよね?緯度経度で表現される地球上の座標です。
下の図のように日本では19の地点が決められているんです。

通常3Dスキャナは、任意座標(スキャナが持っている座標系が主体です)で3Dデータを取得します。
ものづくりの観点では、製品の中のどの部分にあるかがわからないので、その任意座標系を製品原点へと座標変換します。
それと同じように街づくりの観点からだと、街のどこにある建物なのかを把握する事が難しいです。
その為、地表面や建物等を3Dスキャンした後に、この公共座標に変換する事が望ましいです。

ものづくりの私にとっては関係ないのでは?

そんな事はありませんよ。皆さんの工場が街のどの位置にあるのかはとても重要ですし、
建物をスキャンする際には知っておくべき知識にもなります。
また、ものづくりで培ったスキャニング技術は街づくり、建物のスキャンでも必要になる知識ですので、建物の座標系を知っておく事はスキャニング技術を高める為にも重要な事です。
同じように建物をスキャンしている方にとっても、ものづくりの座標系を知っておく事は、とても重要です。
建具のモノは、ものづくりですし。

また、公共座標系では北は真北ではないそうです(参考までに)。

知りたい場合は誰に聞けば良いの?

そう思っていただけたら、3DSTにご連絡ください。
ものづくりも街づくりも専門家をご紹介いたします。
3Dスキャナを持っているけど、撮り方がわからないって場合には、撮り方をお教えします。

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。

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