3Dデータにできるもの
作成:2018年9月28日
更新:2024年11月15日
最近よく問い合わせをもらうのが、「これを3Dスキャンするのにいくらで出来ますか?」。単純にお応えすると形や再現性により変わります。
形がある物であれば、3Dデータのする事は可能です。ですが、いろいろと制約があるのも事実です。例えば…透明なモノ(ガラス等)や黒い物、光沢の強いモノは表面に光が留まらないので白くスプレーを吹く等の簡易的な表面処理が必要になります。また、実物と全く同じにはなりません(誤差の問題で)。まずはそれらをお聞きしてから3Dデータにできるかどうかを判断し、価格をお伝えしますが、価格の話しになると連絡が途絶えてしまうケースがほとんどです。
では、3Dデータの価格とか…
3Dデータにするには、最低でも3Dスキャナーと技術を持つエンジニア(オペレーター)が必要です。大きさによりスキャンする日数も変わってきます。小さなモノでも数時間、大きなモノになると何日もかかります。3Dスキャナの性能が上がってきているとは言え、単純ではありません。
3Dスキャナー自体は、その精度と計測技術によって変わりますが、およそ数十万円〜数千万円までと幅広く、価格中心帯として数千万円はするものです。しかも、購入してすぐ使えるものではなく、エンジニア(オペレーター)は、何ヶ月もかけて習熟しますので、相応の工数が発生します。それらを鑑みると、手のひらに乗るサイズの部品なら、3Dデータにするのに数十万円程度(形状とデータ形式によって異なりますが)かかります。さらに大きなものになるとそれなりに。
3Dデータの価値とは…
データ取ってもらうだけでそんなに費用がかかるの!?って、思われる方も多いと思いますが、想像してみてください。写真を撮るのに今はスマートフォーンで簡単に取れる時代ですが、プロの写真家も存在します。プロにお願いすると相応な価格が掛かりますよね?
それと同じで、スマートフォーンで3Dデータに出来る時代ですが、プロに頼むとやはりそれ相応の費用が掛かります。
わかりやすく言うと、プロの写真家にしても、プロの3Dスキャンエンジニアリングにしても、使っている道具とプロだからわかる視点が違うからです。
従来の接触式の点測定と違い3Dスキャナで撮る3Dデータは、全体を立体的に捉える事ができる為、表面全体の凹みや歪みを見る事ができる、建物の場合は現状の図面化や設備の搬入経路を検討する、装飾部品のサイズを計算する、さらにその3Dデータからモデリング(リバースエンジニアリング)をする事で同じ部品を復元する、自転車をCGで描くのに1週間かかるのにスキャンすると15分で出来る等々、幅広く活用する事ができます。そのデータの使い方次第で大きな効果をもたらします。
実際に3Dスキャンを行なっている場面を見た事がある方には簡単そうに見えますが、相応の知識とスキルを持ち合わせているから、簡単そうに見えますし、3Dデータの効果を最大限に活用できるのも技術を持つエンジニアだからです。単純に3Dデータにしただけでは、あまり効果はありません、そのデータを「活きたデータ」にするには、優れたエンジニアと、どのように3Dデータの活用するかを検討しているあなた次第なのです。
これまではモノづくりで頻繁に使われてきた3Dスキャナですが、いまはエンターテインメントでも使われてきています。あなたがやっているそのゲーム、あなたが見ているその映画、3Dスキャナが使われているんですよ!
3Dデータを有効に活用したい!しっかりとした3Dスキャンをしたい!とお考えの方は、当会認定の「3Dスキャントータルアドバイザー®」にご相談してみはいかがでしょうか?
もっと詳しく聞きたい!3Dスキャナを使いたいけど…
当会所有の3Dスキャナは、会員は無料で使ってもらってます。モノを持ってきて「ちょっとスキャナ貸して!」なんて感じです(笑)。頻繁に使う事は無いんだけど、ちょっと使いたい場合があるって時には、3DST事務所に来てください(ただし、会員だけです)。
当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください(メール相談は無料です)。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。
すでに、多くのの企業様で、「良いも悪いもお話していただき相談して良かった、検討している最中のモノだとやりたい事が出来ないのがわかり導入機材が明確になった」、等の声を頂いています。セカンドオピニオン的な感じで気軽にご相談ください。
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