その測定器の精度ってどれくらいですか?…
作成:2019年5月14日
更新:2024年12月15日
「2~3μm(マイクロメートル)で測定したい」、「その測定器の精度ってどれくらいですか?0.1mmじゃ使えないや」と言われる事があります。
2〜3μm(0.002〜0.003mm)の精度でデータ保証ができる測定器はとても限られています。また、数μmの要求だとワークにさわれませんよね?
ワークに触れない理由としては、手の温度でワークが伸びて(熱膨張)しまうので、何を測っているのかわからなくなります。精度だけを見ていると、活用できる測定器が限られてしまいますよね。
さらに、高精度になる程、測定時間が多くかかる、管理が複雑且つ困難、温度や湿度管理を徹底した測定室が必要等、測定器の管理が大変になってきまし、測定器自体も高額になります。
では、どうしたら良いのでしょう?…
測定データをどう使うかによって、精度を見分けましょう!
精度にこだわりすぎると、正直使える測定器は存在しません(あるとは思いますが、かなり高度なスキルと測定環境、多額な投資が必要になります)。
まずは、ワーク(測定対象物)のどこの部分をどのように測り、そのデータから何を計りたいか、測定する目的を明確にする事をお勧めいたします。
測定する目的を深掘りする事で、「なんだ、そこまで精度いらないじゃないか」等、要求精度は低くなる可能性があります。
あなたは、3Dデータで何をしますか?
あなたが必要な3Dデータは何ですか?
3Dスキャンは一つの手段でしかありません。
3Dスキャン、3Dデータは単に測るだけが目的ではありませんよね?
そのデータを使って、検査はもちろん、工程間変化の解析、実験前後の変形の確認、また生産・品質管理と幅広く活用する事ができます。
それなのに精度だけに目を向けている方が多いように感じます。
精度だけに着目しすぎると、3Dデータを活用する本来の目的から外れてしますので、ご注意ください。
また、「0.1㎜の精度で良いから安いスキャナってありませんか?」って聞かれる事もあります。
批判を恐れずに言わせていただくと…0.1㎜って言う精度にどれくらいの技術が注がれているか、もうちょっと考えていただければ幸いです。
そのデータを何に使いますか?って聞くと、簡単に検査したいからって言われる事も多々あります。
安い=製品品質は限られています。言わば測定器ではありません。プラスチックのものさしだと思ってください。それで検査って出来ますかね?僕はできないと思います。
3Dスキャナは決して万能なモノではありません。すべては使い方次第です。
使えない測定器は存在しませんので、「使えなくて困ったな」と思った際は、当会へご相談ください。
もっと詳しく聞きたい!
当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください(メール相談は無料です)。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。
すでに、多くのの企業様で、「良いも悪いもお話していただき相談して良かった、検討している最中のモノだとやりたい事が出来ないのがわかり導入機材が明確になった」、等の声を頂いています。セカンドオピニオン的な感じで気軽にご相談ください。
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