第1回:3Dスキャンとは

3Dスキャンとは

3Dスキャンとは実際に存在している物体を3次元のデジタルデータとしてパソコンに取り込む技術のことをいいます。製造業において3Dスキャナーは設計図であるCADと実際の製品の差が規定値以内に収まっているかどうか検査する製品検査の用途や、設計図のない物体から3DCADを作成し製品作成につなげるリバースエンジニアリングの分野で用いられています。

どんな場面で使われている?

例えば製品の検査での使用例を見て見ましょう。製品の設計図であるCADデータと、実際の製品をスキャンして取得した3Dデータを重ね合わせて比較し、予期していなかった製品のヒケ・反り、欠損といった異常を検知することができます。スキャンした3Dデータから製品各部の寸法を取得するといったことももちろん可能です。

近年製品の全数検査が求められる傾向が高まっており、それに伴って3Dスキャナーの導入がされるケースが増えてきています。全数検査となると、どうしても検査時間が長くなってしまいますが、人で行っていた検査を3Dスキャナーで行うようにすることでトータルの検査時間の縮小や、検査精度の向上につなげることができます。

自動車内部の3Dスキャンの様子

また、プレス加工に用いられる金型を例にとって見ていきましょう。金型は製品を作成するために何度も使用すると摩耗してしまいます。また、使用に伴い金型の一部が欠損してしまうこともあります。そこで金型のメンテナンスとして、適宜補修を行うことが一般的ですが、この時、補修前の状態とどこがどう変化したか確認するのに適しているのが3Dスキャナーです。補修前の金型の3Dデータを作成しておき、補修後の金型の3Dデータと重ね合わせて比較し、補修後の金型の精度を高めることができます。また、万が一金型が破損した際にも、3Dデータが再度金型を作成する際の大きな手助けとなります。

他にも、製品の現物はあるのに設計図がないと言った状況の時、現物から3Dデータを作成するリバースエンジニアリングの分野などに活用されています。

主として自動車関連業界から利用が始まった3Dスキャンですが、現在では製造業全般から、建築業界、ゲーム業界といったアート・ホビー分野、美術品などの文化財の保護保全等でも活用がされ始めており、今後さらにたくさんの分野で活躍されると見込まれています。

もっと詳しく聞きたい!

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください(メール相談は無料です)。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。

すでに、多くのの企業様で、「良いも悪いもお話していただき相談して良かった、検討している最中のモノだとやりたい事が出来ないのがわかり導入機材が明確になった」、等の声を頂いています。セカンドオピニオン的な感じで気軽にご相談ください。

*まずは無料相談を!是非お問合せください!

Translate »