第66回:3Dプリンターは全く同じモノが作れる?

同じデータだから同じモノになるんでしょ?

3Dプリンターを活用している方も多いと思います。一時のブームは去った感がありますが、ものづくりの変革を担うデジタル機器でもあります。そこで疑問が生まれる。同じデータだから同じモノが作れるんでしょ?

3Dプリンターはご存じの通り、3Dデータを使って、立体的なモノをコピーする機器です。
通常のプリンターのように、同じ原稿を何枚も印刷するように、同じ3Dデータを使って何個も造形する事ができます。
同じデータを使っているから、同じモノが造形できると考えてもおかしくはないと思います。
ですが、それって本当なのでしょうか?

ちょっと試してみました…

3DSTで同じみの青狸のおもちゃをスキャンして、同じデータを使って、2個のサンプルを造形しました。造形したモノは同じように見えます。


そこで、造形したモノを再びスキャンして…(データも同じように見えます)

2つのデータを比べてみた(カラーマップで表示してます)のが下の写真になります。


へ?同じデータから造形したモノなのに、0.5㎜も違う物になっています。

もちろんですが、3Dスキャナや3Dプリンターの精度もありますが、スキャン誤差だけではここまでに違いにはならないですよね?
3Dプリンターで造形する際の、室温や傾き、配置、サポート材の付け方等、様々な要因が考えられます。
今回はものづくりではなく、このコラム用に造形したモノなので良いですが、実際のものづくりのシーンで大きく異なるのは、ちょっと困りますね。

なるほど…ものづくりで使うには?

ものづくりで3Dプリンターを活用するには、3Dプリンターで造形されたモノであっても同じモノにはならないと考えておく必要があります。その為、造形した後に3Dスキャナを使って、モノの出来栄え、いわゆる検査を行う必要があると思います。

金属の3Dプリンターでも同様です。金属ですと内部欠陥にも気を使う必要があると思いますので、X線CTを使って内部の状態も見る必要がありますよね。

もっと詳しく聞かせて!

そう思っていただけたら嬉しいです、3DSTにご連絡ください。
3Dスキャナの専門家はもちろんの事、3Dプリンターの専門家、X線CTの専門家もご要望に合わせてご紹介いたします。
3Dスキャナを持っているけど、撮り方がわからないって場合には、撮り方をお教えします。

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。

すでに、多くのの企業様で、「良いも悪いもお話していただき相談して良かった、検討している最中のモノだとやりたい事が出来ないのがわかり導入機材が明確になった」、等の声を頂いています。セカンドオピニオン的な感じで気軽にご相談ください。

*まずは無料相談を!是非お問合せください!

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