第10回:3Dスキャナーの今までとこれから

3Dスキャナーのこれまで

接触式の3Dスキャナー(CMM)や原始的なステレオカメラによる3Dスキャナーは1970年代から使われている技術です。接触式のCMMについては現在でも非接触では実現できない精度の必要な測定に用いられており、ステレオカメラによる3Dスキャナーものちに登場するパターン光投影タイプの3Dスキャナーの技術の礎になっています。
2000年代前後に、レーザーによる光切断方式や、Time of Flightのスキャナーが登場してきました。このころのスキャナーは、形状を3Dデータにするという基本的なことは実現していましたが、色が複数混在しているとスキャンできない、黒いワークは全くスキャンできない、精度も0.2~3mmほどのもので、ソフトウエアも見づらく、高度な技術を必要とするものでした。
2018年現在では、高精度化が進み、黒色、鏡面といった今まで撮れなかったワークをスキャンできる製品も登場してきています。価格も10年前の2/3程度になり、ハードウエア、ソフトウエアともに扱いやすくなってきています。

これから

今後もさらなる技術発展、改良が行われると思われます。技術的な発展としては、3Dスキャンに時間軸を加えた4Dスキャンの登場や、多視点から撮影したカメラ映像から3Dデータを作るフォトグラメトリーのさらなる高精度化や普及などが期待できます。
また、まだ現時点では多くのノウハウを必要とする3Dスキャンが、熟練度に関係なく誰でも実現できるようになって行くでしょうし、ロボットのティーチングを完全に自動化できる日もそう遠くないと思われます。一般的な工業製品と同じように、構成部品の価格の下落や新しい企業の参入によって、より安価な製品の登場の動きも見られます。産業用途だけでなく、コンシューマー向けの製品も多く登場し、ゲームや家庭用3Dプリンターとの組み合わせや、体型の測定など日常で3Dスキャナーに関わる機会が増えることが予想されます。

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