第11回:3Dデータを活用した表面比較検査

3Dデータを活用した表面比較検査

比較検査とはどういうものか、単純に答えると「成形した製品が設計通りにできているかを判断する」ことです。一般的には長さや深さ等を、ノギスやダイヤルゲージ等で行いますよね。ですが、ノギスのような測定器だと、ある部分の長さ(一次元)を測定することはできますが、表面の状態がどのようになっているかを三次元的に測定する事はできません。そこで3Dスキャンを活用します。デジタルデータとしてパソコン上に製品の形そのものを取り込む事によって、CADデータ(設計データ)と成形した製品がどのように違うかを可視化する事が可能となります。

ではその手順は

設計図(CADデータ)とスキャンした3Dデータを重ね合わせます(これを位置合わせや座標変換等と言う)。重ね合わせる作業にはオペレーションが必要ですが、合わせる基準(場所)を明確にし、事前に登録する事で、自動で行う事も可能です。

データ同士の位置合わせが出来たら、CAD上の各要素(平面やフィレット等)の法線方向上の一番近い点データ(3Dスキャンした点群データの中の1点)までの距離を点群データ全てと計算を行う。これは自動で計算します。

計算によって算出された距離毎に色をつけます。色をつけた状態をカラーマップやエラーマップ、またはコンター表示等と言い、製品の状態を詳細に把握する事が可能です。例えば、平面で成形されているはずなのに、微小なうねりが発生していた等の場合に色をつけて可視化する等が代表的です。

このように作られた製品を3Dスキャンし、CADデータと比較する事で、その製品がどのように作られているかを明確に知る事ができます。また、3Dのデータとなっているため、データ上の任意の位置(見たい場所)で断面も作成する事ができ、さらに細かく製品の状態を把握する事は可能です。そのデータから解析を行い、製品をよりよく設計し直す事が可能となります。

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