第15回:3Dデータ=CADデータ?

3DデータってCADデータ?

「3Dスキャナーで取った3DデータはCAD上で見れますか?」と言う相談をよくお受けします。実際にはどうでしょうか?

3Dスキャナーで取った3Dデータは、点群と言われる点の集合体になります。

点群(てんぐん)(またはポイントクラウドと言います)とは、コンピュータで扱う点の集合の事です。空間は3次元である事から、直交座標 (x, y, z) で表現されます。単なる点の集合体ですので、CAD上で見る事は出来ません。

その点群データの点と点を線で結んで三角形を作ります。それをポリゴンデータと言います。

ポリゴン(STLなんて言う事もあります)とは、点と点を線で繋ぎ三角形を作り、それに仮想の面を貼り付けたデータ形式です。ポリゴンで構成された物体は、基本的に直線と平面のみで構成されるが、線・面分割を細かくしてスムーズシェーディングなどの処理を併用する事で擬似的に曲線・曲面も表現できる。製品同士を比較に使用したり、レイアウト検討等で十分活用できる。

CADソフトで見るためには?

ではCADソフト上で見るためには、どうすれば良いでしょう?見るだけなら、前述のポリゴンデータで見る事ができるCADソフトも存在します。ですが、ただ単に見るだけです。CADソフト上で形状の検討や変更を行うには、CADデータ形式になっている必要がありますよね?3Dスキャナーで取得した3DデータをCAD形式のデータへする事は技術的には可能です。3Dデータを参照しながら、1面ずつ手作業でモデリングを行なっていきます(所謂リバースエンジニアリングです)。

かなりのスキルと時間を要します。決して簡単にできるモノではありません。ですが、最近はリバースエンジニアリング用のソフトウェアも使いやすくなってきておりますので、チェレンジしてみるのも良いかもしれません。もし、興味をお持ちでしたら一度当会までお問い合わせください。微細な形状も再現した高解像度の3Dデータと、大まかな形状再現のみになる3Dデータ、どちらも同じ3Dデータです。微細な形状を再現するには、解像度の高い測定器で、時間をかけて測っていきます。全体の形状をざっくり測りたい時には、解像度を落として短時間で測っても良いと思います。

もっと詳しく聞きたい!

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください(メール相談は無料です)。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。

すでに、多くのの企業様で、「良いも悪いもお話していただき相談して良かった、検討している最中のモノだとやりたい事が出来ないのがわかり導入機材が明確になった」、等の声を頂いています。セカンドオピニオン的な感じで気軽にご相談ください。

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