第19回:データが反っている?歪んでいる?

データが反る?歪む?…

「測定した3DデータをCADと比較したら、端の方が反っているのですが…」と言う相談を受ける事があります。現物はそうなっていますか?と聞き返すと、たぶん違うと思いますと…さて、その原因は何でしょうか…

大きなワークを測定する際に発生しがちな現象かと思われます。パターン投影式カメラタイプや光切断であっても、ターゲットマーカーを用いてデータ合成していく測定器にありがちです。

測定精度を保持するには、1ショットでスキャンできる測定範囲が望まいです。測定範囲の2倍まではなんとか許容できますが、それを超えると、合わせ誤差が発生しやすくなります。合わせ誤差が発生しやすい為、そのまま続けて測定を行っていくと、測定誤差の積み重ねで、3Dデータが歪みや反るという現象が発生してしまいます。

では、どうしたら良いのでしょう?…
そこで活躍するのが、フォトグラメトリーになります。

フォトグラメトリー?

ふぉとぐらめとりー?なにそれ?って思われた方もいるかと思いますが、とても重要なシステムになります。簡単に言うと光学式座標測定システムです(簡単じゃないですね)。

寸法が値付けされているスケールバーとターゲットマーク等をワーク全体に配置し、カメラ(写真)を活用してワーク全体の座標系を測定(取得)するシステムです。ワーク全体の座標系を作成し、その座標系に3Dスキャンしたデータを合成していくやり方になります。ターゲットマーカーのみでデータ合成を行っていくより、さきにワーク全体の座標を作っている為、3Dスキャンデータを測定範囲を超えて合成しても歪みや反りが発生しにくくなる訳です。
ターゲットマーカーを使ってデータ合成していく3Dスキャナーには、必ずフォトグラメトリーをプラスする(有償ですよ)ことができるようなっているはずです。

興味はある方は、ぜひ3Dスキャナーを購入した代理店に確認してみてください。

ちなみに…

パターン投影式カメラタイプで良く聞かれる事として、「1ショット目と2ショット目ってどれくらい重ね合わせれば良いですか?」と言われます。
回答としては、「目安として1ショット目の半分は重ね合わせるようにしてください」。

もっと詳しく聞きたい方は当会事務局までお問い合わせください。
また近くの3Dスキャントータルアドバイザーにお聞きになるのも良いと思います。

言葉ではわかり辛い…他の方法もある?と思われた方は、こちらまでご連絡ください。

3Dスキャナーは決して万能なモノではありません。すべては使い方次第です。
使えない測定器は存在しませんので、「使えなくて困ったな」と思った際は、当会へご相談ください。

もっと詳しく聞きたい!

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください(メール相談は無料です)。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。

すでに、多くのの企業様で、「良いも悪いもお話していただき相談して良かった、検討している最中のモノだとやりたい事が出来ないのがわかり導入機材が明確になった」、等の声を頂いています。セカンドオピニオン的な感じで気軽にご相談ください。

*まずは無料相談を!是非お問合せください!

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