第20回:スプレー塗布すると精度が…

スプレー塗布すると精度が?…

「光沢面を撮れるスキャナーってありますか?」
「表面を加工、白い粉をスプレーすれば撮れますよ」
「精度が悪くなりますよね?」
と言う相談を多く受けます。

3Dスキャナーは万能なモノではありません。光沢が強い加工面等はスキャナーから照射している光が乱反射してしまうので、しっかりとした3Dデータは撮りづらいです。またノイズも多く発生するので、過度の場合は実際の形状とは違う場所に3Dデータが存在する場合もあります。

そこで活用するのは白いスプレーやベビーパウダー等の白い粉になります。白い粉をさっと表面に塗布するだけで、光沢の反射を抑えてしっかりとした3Dデータを取得できるようになります。

では塗布した場合の精度は、実際のところどうでしょうか?

スプレー塗布は塗布量が重要なのです

スプレー塗布する場合、どれくらい塗布したら良いかわからない、とも言われます。
厚く塗布されたり液だれするくらいスプレーを吹きかけたりする必要はありません。光沢の反射が防げる程度で良いので、うっすら白くなるくらいで十分です。どれくらい吹き付ければ良いか、薄く塗布しながらトライアルをしていただければと思います。そう言う経験ってとても大切なので。

塗布すると精度に影響でるの?

はっきり言うと精度に影響でます。粉の粒子分がワーク上に乗るので、影響がでるのはほんの少しだけです。ですが、スプレー塗布せずにスキャンしたノイズだらけの3Dデータと、ほんの少しスプレー塗布したしっかりと取得できた3Dデータ、どちらを活用しますか?

ノイズだらけの3Dデータですと、ノイズ除去だけでも多くの工数が発生したり、実際の形状がどこにあるのかがわからない事もありますので、お勧めできません。ほんの少しだけスプレー塗布すれば、ノイズが最小限の3Dデータを取得でき、実際の形状の3Dデータを取得する事が出来ますので、光沢が強いワークの場合は、スプレー塗布してしっかりとした3Dデータを取得する事はお勧めいたします。

「製品検査で3Dスキャンしているので、スプレー塗布できないです」と思われている方は、3Dスキャンのみならず他の方法も含めて、当会も一緒に考えさせていただければと思いますので、当会事務局までご相談ください!

言葉ではわかり辛い…他の方法もある?と思われた方は、こちらまでご連絡ください。

3Dスキャナーは決して万能なモノではありません。すべては使い方次第です。
使えない測定器は存在しませんので、「使えなくて困ったな」と思った際は、当会へご相談ください。

もっと詳しく聞きたい!

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください(メール相談は無料です)。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。

すでに、多くのの企業様で、「良いも悪いもお話していただき相談して良かった、検討している最中のモノだとやりたい事が出来ないのがわかり導入機材が明確になった」、等の声を頂いています。セカンドオピニオン的な感じで気軽にご相談ください。

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