第21回:3Dスキャナーは何でもできる?

3Dスキャナーって何でもできる?…

「これから3Dスキャナーを導入するんですが、上司からあれにもこれにも使えるモノを選べと言われてます…」
悩ましいですね、気持ちはわかります!ですが、3Dスキャナーは、決して万能なモノではありません。
形があるモノであれば、3Dデータにする事は出来ますが、決して「なんでも」できる訳ではありません。

【3Dスキャナーで出来る事】
物体を3Dデータにします。
寸法や面積等を計算できます。
部品単体がCADとどう違うかを判断できます。
部品を組み付けた時の形の変化が見えます。
穴や面差等を三次元で測定できます。
部品を多く測定すれば形状の傾向が見れます。

【3Dスキャナーで出来ない事】
透明な部品を3Dデータにする事
鏡等の反射する部位を3Dデータにする事
部品の内部等の見えない部分を3Dデータにする事

透明な部品や鏡のように光沢があるモノは、そのままでが3Dデータに出来ません。
3Dスキャナーは、ラインレーザー(光切断)や縞模様(モアレ縞投影等)等の光をワーク(測定対象物)に照射します。
照射した光がワーク表面に映らないモノ(透過や反射等)は、3Dデータにする事は出来ません。
なぜなら、光が映らないから…
その場合は、少し工夫が必要ですので第20回のコラムを見てください。

また、3Dスキャナーはワーク表面を3Dデータにするモノなので、内部のような見えない部分は3Dデータに出来ません。人の目にも見えないですよね?その場合は、X線を活用するしかありません(現在では、将来はあるかも)。

ワークのサイズにも注意してください…

それと、大きなワークから小さなワークまで測定できると思われがちですが、撮れたとしても、そのデータが正しい値を出しているかどうかはわかりません。広い範囲をスキャンする測定器で小さなワークをスキャンすると、形状が再現出来ませんので。小さなボルトを大きなスパナでは締められないように、大きさに見合った測定器が必要ですので注意してください。

言葉ではわかり辛い…他の方法もある?と思われた方は、こちらまでご連絡ください。

3Dスキャナーは決して万能なモノではありません。すべては使い方次第です。
使えない測定器は存在しませんので、「使えなくて困ったな」と思った際は、当会へご相談ください。

もっと詳しく聞きたい!

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください(メール相談は無料です)。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。

すでに、多くのの企業様で、「良いも悪いもお話していただき相談して良かった、検討している最中のモノだとやりたい事が出来ないのがわかり導入機材が明確になった」、等の声を頂いています。セカンドオピニオン的な感じで気軽にご相談ください。

*まずは無料相談を!是非お問合せください!

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