第22回:高価なスキャナーと安価なスキャナー、何が違うの?

高いスキャナーと安いスキャナーって何が違うの?…

数多くの3Dスキャナーが提供されていますので、どれを使って良いかわからないって事も多いと思います。その中でも「高価なスキャナーと安価なスキャナーって何が違うの?」と聞かれることが多いです。

現在の3Dスキャナーは、10万円程度で導入できるモノから何千万円もするモノまで数多く提供されています。10万円?安いからそれにしよう!って思われる方もいると思いますが、何を目的にして3Dデータを活用するのかによっては、大きく変わります。特に測定精度を求める場合には尚更です。 

大きな違いは保証されているかいないか。

ものづくりを業としている会社だと多いに影響する部分です。安価な3Dスキャナーは3Dデータを撮る事は出来たとしてもその寸法は保証されていないモノがほとんどです。保証とは1mmが1mmとして測れているかどうかを測定器メーカーが規格に則って管理している状態です。高価なスキャナーはしっかりとした測定精度保証(トレーサビリティと言います)を行っている為、1mmが1mmであると規格に則って言えます。

この保証と言う部分を省略すると、価格を抑える事が出来ますが、測定器としては使えなくなりますのは理解できると思います。 

スキャンできるかできないか。

スキャナーは写真から3Dデータにする技術のモノが多いです。高額なスキャナーは、ワークの色によって取り込む写真を自動で調整します。そのため、混同色のワークでも綺麗なデータを取得する事が出来ますが、安価なスキャナーは自動調整ではないものが多いので、何度もスキャンをする必要があるのと、撮れない色が存在している、色が複雑に混在するとまっとく撮れない等、測定時間が長くなったり、そもそもスキャンできなかったりいろいろと問題が出てきます。また、データ同士の結合(スキャン毎のデータを一つのデータにする事)の際に、高価なスキャナーは結合誤差を最小減に抑えるような計算をする一方、安価なスキャナーは結合するだけのモノも存在します。

ソフトウェアの作り込みの部分にもなりますが、しっかりとした3Dデータを取得できるように日夜研究している分、価格が上がってしまうのは理解できると思います。 

寸法精度も出ていなくとも良い、何となく形が撮れれば良いと言う使い方なら、安価なスキャナーでも良いと思いますが、精度を保ってしっかりとした3Dデータが必要だと思われる方は、ハイエンドと言われる高価なスキャナーを選ぶようにしましょう。カタログ等に記載されている精度に疑問を思われたら、その精度はどのようにすれば出るのか、精度保証はどうなっているのかをそのメーカーまたは代理店に問合せる事をお勧めします。 

価格の分だけ理由はあります。3Dデータを有効に活用する為にも、活用目的に見合ったスキャナーの導入をお勧めします。
3万円のパソコンと30万円のパソコン、どちらを買いますか?
それと同じです、目的が明確であっても安いからと言って導入すると後々問題が発生しますので、よくご検討ください。 

言葉ではわかり辛い…他の方法もある?と思われた方は、こちらまでご連絡ください。

3Dスキャナーは決して万能なモノではありません。すべては使い方次第です。
使えない測定器は存在しませんので、「使えなくて困ったな」と思った際は、当会へご相談ください。

もっと詳しく聞きたい!

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください(メール相談は無料です)。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。

すでに、多くのの企業様で、「良いも悪いもお話していただき相談して良かった、検討している最中のモノだとやりたい事が出来ないのがわかり導入機材が明確になった」、等の声を頂いています。セカンドオピニオン的な感じで気軽にご相談ください。

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