第29回:見えない部分は?

内部の3Dデータ化?

「部品の内部をデータ化したいんですけど、出来ますか?」
と言われる事があります。
結論から言うと、3Dスキャナーでは出来ません。が、他の方法を使う事が可能です。

3Dスキャナーは、物体の表面を3Dデータ化する測定器です。見えない部分のデータ化は出来ません。自分の目で見えている部位だけになります。では、表面を透過できる装置があったらいかがでしょうか?みなさんも病院で良く聞く、“X線CT”です。

X線CTスキャナーは、物体表面を透過して、内部を3Dデータ化する装置です。医療用のX線CT装置を工業用に改良したモノが提供されています。X線CT装置を活用すれば、部品の内部がどのようになっているかがわかり、3Dデータ化を行う事が可能です。

ですが、X線CT装置で計測を行える“測定器”として成り立っているものはごくわずかです。内部の寸法を正確に測りたい場合は、専用のX線CT測定器が必要になりますのでご注意ください。

え?スプレーしないでガラスが撮れるの?

3Dスキャナーは、透明な部品はデータ化できません。光を透過しちゃうから…
ですが、X線CT装置を活用すれば、透明な部品にスプレー塗布等の表面加工をせずに3Dデータにする事が可能です。

X線を物体に照射すると、さまざまな原因によりX線が吸収されながら通過していきます。X線CTスキャン装置は、X線がワークを透過する際の「X線の通りやすさ」「X線の吸収されやすさ」の違いを利用して、形状をスキャンします。その為、ワークがガラスであったとしても、X線の透過・吸収が行われるので、その形状を3Dデータにする事が可能です。

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