第39回:座標変換基礎知識:ベストフィット

座標変換?

座標変換の基礎知識として変換方法をご説明します。
「え?またそれ?」
と思われる方もいると思いますが、これから三次元に携わる方もいると思うので、ご説明します。
前回は面軸原点のお話を書きました。今回はベストフィットです。

【前回のおさらい】
座標変換は大きく分けて2つの方法しかありません。
・3-2-1(面-軸-原点)
設計基準値を活用した座標変換手法であり、すべての座標変換の基礎となる部分である。 ・ベストフィット(最小二乗法)
ワークの形状を活用し平均的に座標変換を行う手法であり、おおよその座標変換を行う際に活用する事が多い。また、基準(データム)が存在しないワークの座標変換を行う際のは、部分ベストフィットと言われる手法を活用する場合もある。

ベストフィット?

今回はベストフィットについて説明します。最小二乗法とも良います(参考までに)。
CADデータと3Dスキャンしたデータの位置を合わせる際、原則基準を用いて合わせますが、まれに基準が無いモノも存在します。その際に役に立つのがベストフィットです。

変換先に対して、変換元の点群データ全体を平均的に位置を合わせます。
平均的に位置を合わせてしまう為、形状誤差が大きい場合、全体的にずれて合わせてしまう場合があるので注意が必要です。断面線で比較してみます(下図参照)。青が衝(しょう)となるデータ(基準になるデータ)、赤が3Dスキャンデータとします。ベストフィットで位置合わせを行うと、図のように位置合わせした結果が、ずれてしまいます。ベストフィットを行うたびに、座標が変わる事も発生します。正確な位置合わせが出来ているが不明なので、本手法を行う際は注意が必要です。

活用場面例:詳細な位置合わせを行う前に事前位置合わせ
      基準が動くまたは無いワーク等

なんとなくわかったけど…

簡単な説明になっていまいました。ゆっくり説明できれば良いのですが、web上ではニュアンスが伝わらないかなと…

もっと詳しく聞きたい方は、オンデマンド講座の3Dスキャンの基礎、セクション4をご覧ください。

もっと詳しく聞きたい!

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください(メール相談は無料です)。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。

すでに、多くのの企業様で、「良いも悪いもお話していただき相談して良かった、検討している最中のモノだとやりたい事が出来ないのがわかり導入機材が明確になった」、等の声を頂いています。セカンドオピニオン的な感じで気軽にご相談ください。

*まずは無料相談を!是非お問合せください!

Translate »