第49回:レーザースキャナーの注意点

レーザースキャナーとは

レーザースキャナーとは、別名光切断とも呼ばれ、ラインレーザーをカメラで捉えライン状に三次元点群を取得するスキャナーになります。

計測技術的には、ワークに対してライン状に拡散させたレーザーを照射し、
そのラインをカメラで撮影、画像内からラインのみを抽出し、そこに点群を発生させる。
ラインレーザーとカメラの角度から、三角測量法により奥行方向を算出する方式です。
スキャナー単体では、1ラインのみの測定になる為、多関節型や門型の三次元測定器に
装着させて使うのが特徴です。

座標系を持たせている、多関節アームや門型三次元測定器に取り付けて
測定する事が多いので、手早く測定する事ができる点がとても良いです。

注意点ってなに?

レーザースキャナーは、ラインレーザーをカメラで撮影しますので、
ワークとスキャナーの向きに注意する必要があります。
下図を見てください。
レーザーがワークに写っていても、カメラからレーザーが見えていないとデータを撮る事が出来ません。左図はカメラからラインが見えてみますが、右図はワークの段差に邪魔されてカメラからラインが見えていないですよね。

このように、ワークの向きによってカメラからラインレーザーが見えていないと、
しっかりとしたデータを取得する事が出来ないのです。

ワークが曲面でも同じです。下図右側の通り、ラインレーザーは見えていますので、
データは撮れますが、カメラの角度がワークに対して鈍角になるのでノイズが発生しやすいです。

ワークの向きに注意して、しっかりとして3Dデータを取得するようにしましょう!

多関節アーム(CMMA)の注意点?

多関節アームをお使いの方々もアームの取り扱いに注意が必要です。
アームの各関節の角度をエンコーダーで演算して、座標値を取得しています。
アームの関節を必要以上に動かさないで測定する事が重要になります。
(最近のアームは構造上良くなってますので、演算誤差が少ないですが)

上図の通り、アームを倒してスキャンするよりもアームを極力立ててスキャンする方が、
演算数を抑える事が出来るので、精度が安定します。

他にもっと注意点ってあるの?

高い精度が求められる業務をしている方には、とても重要な事ですので、注意していただければと思います。
もっと詳しく聞きたい方は、是非当会にご相談いただくか、当会認定の”3Dスキャントータルアドバイザー”にご相談ください。

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