第69回:カメラ式スキャナのレンズ

スキャン範囲を変えるだけ?

3Dスキャナは、カメラ式、アーム式、ToF式を代表として、様々な種類が提供されています。
その中で、カメラ式の3Dスキャナは、レンズを変える事でスキャン範囲、分解能を変える事が出来ます。どのような時に使い分ける事が良いのでしょうか?

簡単にレンズを交換するとは言いますが、レンズを交換する事で何が変わるの?って思う方もいるかと思います。
レンズを交換する事で、スキャン範囲を変える事が出来ます。大きな物をスキャンする際に、もっと広い範囲でスキャンしたい、余計なところ(背景や固定治具)を撮りたく無いから狭くスキャンしたいなど、適したスキャン範囲を決める事ができます。

また、レンズを交換すると分解能が変わります。分解能とは、認識できるサイズで表されます(精度ではありませんので注意してください)。
スキャナの解像度は変わらないので、広い範囲をスキャンするレンズ、狭い範囲をスキャンするレンズで、ピクセル当たりのサイズが変わるので、分解能も変わると言う事になります(一眼レフカメラを使っている方ならわかりやすいと思います)。

実際にはどれだけ変わるの?

62回目のコラムでも書きましたが、レンズを交換する事で細かい形状のデータがここまで変わります。

同じ3Dデータではありますが、形状の細かさがまったく違うのがわかるかと思います。
狭い範囲をスキャンするレンズで撮れば、細かく撮れるからこれで良いのでは?って思うかもしませんが、ワーク全体(サイズによりますが)を狭い範囲のレンズでスキャンすると、測定時間とデータ量が過大になりますので、適したレンズを選択する事が重要になります。

ワークに合わせたレンズって事?

そうです、ワークに合わせて、適したレンズを選択する事が必要になります。
スキャンするワークのどの部分が必要なのか、どこまでの形状再現性が必要なのかを明確にして、スキャンを行う事が重要です。

レンズを交換すると、その都度キャリブレーションが必要になります。レンズ交換を行ったらキャリブレーションを忘れずに行ってください。

もっと詳しく聞かせて!

ワークをお見せいただく、データの使い道を伺えれば、適したレンズをアドバイスする事は可能です。
もっと詳しく聞かせてほしいと思われた方は、当会までお問い合わせください。

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください。
もっと詳しく聞きたい方は、事務局(info@3dst.org)までご連絡ください。

すでに、多くのの企業様で、「良いも悪いもお話していただき相談して良かった、検討している最中のモノだとやりたい事が出来ないのがわかり導入機材が明確になった」、等の声を頂いています。セカンドオピニオン的な感じで気軽にご相談ください。

*まずは無料相談を!是非お問合せください!

Translate »