第71回:幾何要素:円の抽出

円の抽出?簡単でしょ?

スキャンしたデータから、幾何要素である円を抽出する時、もちろん自動で出来るんですが、ちょっと注意して欲しい事があるんです。円からは、座標値、半径、直径を算出する事が出来ますが、注意しないと座標値がずれる可能性があります。今回はそれを解説します。

円を抽出する際に、円周辺の点群を選択するケースがあります。座標値と半径を入力して円を作る時もありますが…
円周辺の点群を選択して抽出する時に、円の出来具合を確認してみてください。

下図を見てください。
左下図を見ると、点群の下に抽出した円の断面が見えると思います。右下図は点群の中に円断面が見えると思います。

自動で抽出するからと言って、良く確認しないと、点群よりもずれた位置に円が出来ている事がありますので、注意してください。

どうすれば良いの?

最近のソフトウェアは優れていますので、このような事はまれに発生する程度ですが、念のため、確認した方が良いです。特にレーザースキャナ(1ライン)をお使いの方は、注意してください。

上左図は、一方向だけスキャンした画像です。上右図は、クロスでスキャンした画像です。
以前は、このように円をスキャンして、円の輪郭を明確にしていました。
近年では、クロスレーザーのレーザースキャナが提供されていますので、大丈夫かと思いますが、一ラインのレーザースキャナをお使いの方は、上図のようにクロスしてスキャンする事をお勧めします。
(ネタが古いですかね)

ちなみに、カメラ式の3Dスキャナをお使いの方も、一度は円の出来具合を確認してみてください。CADデータを参照にして抽出されている場合は良いのでが、スキャンデータだけで抽出する場合は、ずれている場合もありますので!

もっと詳しく聞かせて!

ワークをお見せいただく、データの使い道を伺えれば、適したアドバイスさせていただきます。
もっと詳しく聞かせてほしいと思われた方は、当会までお問い合わせください。

当会ではいつでも対面またはwebでご説明(初回無料:2回目以降有料)いたしますので、興味をお持ちの方は是非お知らせください。
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